こんにちは!WEBエンジニアのやすおです!
これからエンジニアになろうとしている方の中には、「SES企業」「自社開発企業」「受託開発企業」のどれを選べばいいか迷っている方もいると思います。
そこで今回は、「SES企業」「自社開発企業」「受託開発企業」それぞれののメリット、デメリットをご紹介します。
対象読者は下記の方になります。
- これからエンジニアになろうと思っている方
- 将来的にフリーランスエンジニアになりたい方
- 1社目の企業を迷われている方
SES企業

SES企業とは、いわゆる「System Engineering Service(システム・エンジニアリング・サービス)」の略で、エンジニアとしての技術力および労働力を、必要な期間に渡って提供することを業としている企業のことです。
簡単に行ってしまえば、技術を必要としている企業に技術者派遣を行う会社のことですね。
それでは、メリットデメリットを確認していきましょう!
メリット
様々な経験が積める
大きなメリットの一つが、様々な経験を積めることです。
自社でサービスを展開している企業に就職した場合、同じサービスを作り続けることが多いです。しかし、SESでは案件ごとに様々な現場に参画できるので、その度に新しい技術を学ぶことができます。
心理的に辞めやすい
後述する自社開発系の企業に比べてSESは人材の流動性が高く、4半期に一度くらいは人材が入れ替わっていきます。よって、会社を退職したいと思った時に決断が行いやすいことがメリットです。
エンジニアの市場価値は実務開発経験に依存します。
1年経験を積めば、転職サイトなどで多くの企業からスカウトを受けますし、安くても100万円くらいの年収アップが望めます。(その人の頑張りや経験にもよりますが)
企業を1年で退職するという心理的ハードルの高さを打ち消してくれるのがSESのメリットです。
デメリット
案件ガチャ
SES企業に就職する際の最大のリスクはいわゆる案件ガチャと呼ばれるものです。
案件ガチャとは、簡単に言ってしまえば「どのプロジェクトに参加できるかが運の要素で決まってしまうこと」です。
例えば、「Rubyを使ったオープン系のWEB案件に携わりたいのに、汎用機を使った業務系の案件に参加することを会社によって決められてしまう」みたいな話です。
就職する際は、その会社が持っている案件や、実際に希望の現場に行けるのかどうかをしっかり確かめたほうが良いでしょう。
自社開発企業

自社開発企業とは、その名の通り自社で展開しているサービスを一般ユーザーまたは企業またはその両方に対してビジネスを行っている会社です。
一般ユーザー向け(toC)は、カカクコム、メルカリ、クックパッド等で、一般的に言われるWeb系とは、これらの企業を指します。
メリット
入社前に使われているスキルがわかる
自社開発企業の場合、事前に使われている開発環境が求人に記載されているので、事前に使用されている技術が分かります。よって、SES企業の様に、「Rubyを使用したかったのにCobol案件に参画…」というようなリスクはありません。
開発環境:例

開発経験が積みやすい
SESの場合、案件ガチャで運悪く「テスター」や「運用•保守」になってしまうこともありますが、自社開発企業の場合はその可能性は低いです。
というのも、自社開発企業の場合、要件定義・設計からテスト・運用まで同じチームがやるからです。(ウォーターホールではない。)
※大企業だと分業化が進んでいて、テスト専門のQAエンジニアなどがいますが、そうでなければエンジニアが幅広く対応することになります。
よって、開発経験の積みやすさで言えば自社開発企業が一番良いです。
デメリット
新規開発案件が少ない
自社開発企業では、すでに展開しているサービスをいかにグロースしていくが重要な課題になっています。よって新しくサービスを作る機会はあまりなく、新規で何かサービスを作るという事は少ないです。
※社内のツール作成プロジェクトなどがある会社もあります。
よって、新しく何かを1から作りたいと思っているエンジニアは目的を達成できる可能性は低いでしょう。
心理的に辞めにくい
自社開発企業に未経験エンジニアが就職するという事は、最初の半年から一年は会社から投資を受けることと同義です。
下記記事でも詳しく書いているので、興味のある方は御覧ください。

受託開発企業

受託開発企業とは、発注者からの注文に従ってシステムを作り上げていく企業のことですね。
簡単に言ってしまえばこんな感じです。
メリット
総合的なエンジニア力が身につく
受託開発企業は、要件定義から設計、プログラミング、テスト、保守・運用など、ウォーターフォールの上から下までを一気通貫で行うことが多いので、エンジニア力が身につくのは間違いありません。
※企業によっては上流のみ、下流のみといったところもあります。
特に受託システム系で独立を視野に入れている方の場合、上流下流全てを経験できるのは大きな財産になること間違いなしですね。
※ここでいう独立とは常駐系フリーランスのことではなくシステム受注で独立することです。
ビジネススキルが身に付きやすい
基本的に発注者は企業であることが多いので、発注者とのコミュニケーション、見積作成、契約書の書き方、要件定義の行い方など、独立した時に有利なスキルが沢山学べます。
特に重要なのは見積りですね。
たとえば、ソーシャルログイン機能を一つ作るのでも結構なお値段します。ですが、これを知っているエンジニアはあまり多くありません。
※ソーシャルログインとはtwitterログインなど、他のサービスと連携してログインすることです。
デメリット
スキルが固定化しがち
基本的に受託開発企業は一つの言語、一つのフレームワーク、一つのミドルウェアになりがちです。PHPならPHP、JavaならJavaで何の疑問もなくずーっとやってきてるので、そこから大きく技術選定を変化させることはしません。
一部をマイクロサービス化させよう!Goを使おう!みたいな発想を持っている受託企業はほとんどないと思ってください。
お客様とのやり取りがめんどくさい
基本的に発注企業の担当者のITリテラシーは0だと思ってください。
仮修め後に、
なんて言われることもざらです。
この様に相手のレベルに合わせてコミュニケーションを取る能力も必要になってきます。
お客様とのコミュニケーションコストが高いので、折衝スキル、営業スキルが高い人は受託開発企業で重宝されるでしょうね。
まとめ
ここまで書きましたが、当ブログで何度も申している通り、僕がおススメする未経験エンジニアが目指す企業形態は、下記の順番で変わりません。
- 自社開発企業
- 受託開発企業
- SES企業
しかし、就活が上手くいっていなくて、自社に対するこだわりが強い方は、SES、受託開発も考慮されることをおススメします。
なぜならデビューは一日も早いほうが良いですし、1年~2年の経験を積めば転職市場に有利なので、自社に拘って身動きが取れなくなるよりSESや受託企業で働いて未経験タグをはずすほうが賢明だからです。
皆様の良きエンジニアライフの一助になれば幸いです。
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僕は元々Fラン大学出身で、ブラック企業の社畜だったのですが、30代前半でWEBエンジニアとしてIT企業に転職して人生が大きく変わりました。
WEBエンジニアは実務経験1年程度あれば月収50万円は稼ぐことが出来ますし、実務経験2~3年程度あれば年収1000万円稼ぐことも可能です。
もちろん稼ぐためには努力は必要です。しかし、逆を言えば「努力が必ず報われるのがエンジニア」という職業です。
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