当記事では理由と解決策を紹介します。
注)当記事を書いているやすおは30代で正社員を辞めてから1年間、職業訓練に通いIT企業へエンジニアとして就職しました。
ニート・フリーターは職業訓練に行ってはいけない

ニートまたはフリーターの方が職業訓練に行くことはおおススメできません。
理由は下記の3点です。
- 給付金を貰える可能性が低い
- 訓練校での学習は評価されにくい
- 就職サポートがハローワークの求人のみ
給付金を貰える可能性が低い
そもそもの話として職業訓練とは、ちょっとサボりがちな大人たちが失業給付期間(大体3か月程度)を延長するために行くところです。
失業給付期間はほとんどの方は3か月なのですが、失業給付期間中に職業訓練校(1年)に入校すると卒業まで給付期間が延びるので、それ目当てで行く人がかなり多いです。
失業給付を貰ってモラトリアム期間が欲しい人は考えても良いと思いますが、そうではなく早く就職を決めたい人にとって職業訓練に行くのはかなり非効率になります。
また、ニート・フリーターの方が失業給付を受けるためには高いハードルがあります。
ニート
まず、ニートの方は失業給付を貰えません。
理由は、失業給付の受給条件は正社員やアルバイトの方で、雇用保険に1年以上加入していることだからです。
ニートの方が貰える可能性のある給付金は職業訓練給付金(月10万円)のみです。そしてこの職業訓練給付金を貰うためにはかなり高いハードルが設定しているため、貰える人はかなり少ないです。
職業訓練給付金を受給するためには次の要件を全て満たすことが必要です。
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 全ての訓練実施日に出席している
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)- 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
フリーター
フリーターの方は、雇用保険に入っていていた場合などは失業保険の給付対象(その他の条件あり)ですが、多くのアルバイトは雇用保険に入れていない現実があります。
バイト先からすれば余計な出費なので、加入させない事業所が結構多いです。(悔しいですが)
また、たとえ加入していたとしても、貰える失業給付額は給料の50%~80%なので、月々の生活費としては結構厳しいのではないでしょうか。たとえば月15万だったら下記の様な額になります。
150,000円 × 0.8 = 120,000円
よって、ニート・フリーターの方は職業訓練ではなく別の選択肢を選択したほうが良いでしょう。
訓練校での学習は評価されにくい

僕も職業訓練校に通っていたから分かるのですが、訓練校での学習は評価の対象にはなりずらいです。
理由は、学習をいくら積んでも実績にはならないからです。
日本において、労働者が就職(転職)市場で評価される方法は下記3点しかありません。
- 新卒カードを使う
- 実績を積み上げて転職する
- 独占資格を取得する
新卒カードを使う
日本の労働市場においては若手は育てるという文化があるため、何の能力もない大学卒業したばかりの人材を、企業は一括で採用したがります。
これを新卒一括採用と言い、この企業の特徴を使って新卒時に就職することを「新卒カードを切る」みたいに表現します。
「中途で入社できないような企業でも、新卒時なら入れる」みたいなことはよくあり、新卒カードを使うことは一番有利に優良企業に入社できる方法なのではないでしょうか。
実績を積み上げて転職する
いわゆる「経験を買われて」ってやつです。
具体的には下記です。
- 営業で3年間トップセールスだった実績を買われて営業会社に転職
- 長年の経理経験を買われて総務・経理として転職
- 2年間のエンジニア経験を買われて同業他社に転職
ほとんどが同業種転職です。
異業種の場合は積み上げた実績が評価されずらいので注意が必要です。
独占資格を取得する
独占資格とはその資格を持っている人以外は業務ができないような資格のことを指します。
例えば、下記のような資格です。
- 弁護士
- 医者
- 公認会計士
- 不動産鑑定士
- 看護師
- 司法書士
ほとんどが取得するまでに数年の勉強が必要な職種です。また、資格に受からなければ取得できないので失敗に終わる人もいます。
結論
訓練校での学習はこの3パターンに該当しないからこそ職業訓練はお勧めできないのです。
自分が採用担当者だったら、下記4人の誰を採用したいかを考えてみてください。
就職サポートがハローワークの求人のみ

職業訓練校でも就職サポートは行ってくれるのですが、就職先はハローワークの求人のみです。
そして、ハローワークの求人は結構ブラック企業が多いです。
理由は、企業側が一人採用を行うときに大体100万円くらいの採用費用が掛かるのですが、中小零細企業は採用活動にお金が掛けられないので、無料で採用できるハローワークを使います。
そして、採用費にお金が掛けられない企業というのは資金繰りが良くない企業が多いですし、儲かってないと少しでも利益を上げるために社員を酷使し、結果としてブラック化していきやすいのです。
またハローワークに求人を出すと企業は助成金が貰えるので、人材は足りているのに見せかけだけの求人を出す「空求人」なんかも結構あります。
よって、ハローワークの求人しか支援してもらえない職業訓練はおススメできません。
解決策は就職エージェントを使うこと

ニート・フリーターが就職を目指す場合は就職エージェントを利用することをおススメします。
理由は下記3点です。
- 1人で就職活動を行うと失敗する確率がかなり高い。
- 履歴書の添削や面接の対策を一緒に行ってくれるなどサポートが手厚い。
- 無料で利用できる。
1人で就職活動を行うと失敗する確率がかなり高くなります。
理由は、ニート・フリーターの方は就職活動のやり方を知らない人が多いからです。
たとえば、就職活動では業界研究をする方法や、履歴書の書き方、面接での受け答え方などさまざまなテクニックが必要になります。
これは社会人経験があるとある程度分かってくると思うのですが、経験しなければなかなか身に付けることはできません。(僕も身についてませんでした。)
就職エージェントでは、上記のことを親切に教えてくれるので、就活を失敗する確率が下がります。
また、一人で就活を行うとめちゃくちゃ不安になるんですよね。
って心理に陥りやすいです。
就職エージェントは就活テクニックも学べて、心理的安全性も保て、なおかつ無料で使えます。一人で不安なかられながら就職活動するよりも、素直にプロの手を借りましょう。
現代の就活は1人でやるものではありませんよ。
ニート・フリーターに強い就職エージェントランキング

おすすめ度 | |
---|---|
年齢制限 | 18歳から34歳まで |
就職率 | 81.1% |
ポイント | 最初から最後まで徹底したサポートが魅力です。 |

多くの就職エージェントはあまり「ニートも歓迎」とは謳わないのですが、DYM就職はどうどうと「うちだったらニートも就職できる」と言っています。フリーターであればJAICの方がおススメですが、ニートであればDYM就職の方が良いと思います。正社員求人数も2000社持っているので、DYM就職で就職できないといった心配はあまりないです。
おすすめ度 | |
---|---|
年齢制限 | 18歳から29歳まで |
就職率 | 96% |
ポイント | ニートの方に圧倒的におススメです。 |

おすすめ度 | |
---|---|
年齢制限 | 18歳から29歳まで(条件次第で30歳以上も可) |
就職率 | 83% |
ポイント | 個別サポートと集団対策を選べるのが◎ |
IT系の職業訓練はどうか?
筆者やすおは、IT系の職業訓練校に1年通っていたため、IT系の職業訓練校のことに関しては熟知しております。
結論から言うと全くオススメできませんが、IT系の職業訓練校やエンジニア(プログラマー)職ついて興味のある方は下記リンク先をご覧ください。解決策も提示しています。

終わりに

僕は20代後半で既卒フリーターだったのですが、そのときに就職エージェントを使って就職しました。
下記はそんな鬱々しい既卒フリーターだったころのことを回想している記事です。興味のある方はリンク先からどうぞ。

現在は、別業界で別職種として働いていますが、20代後半の時にフリーターから正社員になることを決心して本当に良かったと思っています。
その理由は、ニート・フリーターは年を増すごとに労働市場で不利になっていきますし、日本の様な資本主義経済国においては結局、経済的自立を勝ち取る以外にまともに生きていくことができないからです。(30代の今いっそう強くそう思います)
あの時動いていなければ、恐らく僕は30代になった今もフリーターをやりながら、陰鬱とした気持ちで毎日を過ごしていたでしょう。
ですのでニート・フリーターの方は、人生を後悔しないためにも今すぐ動いてほしいと思っています。
行動すれば人生は変わります。
この記事を読んで、一歩を踏み出してくれる人がいれば幸いです。

僕は元々Fラン大学出身で、ブラック企業の社畜だったのですが、30代前半でWEBエンジニアとしてIT企業に転職して人生が大きく変わりました。
WEBエンジニアは実務経験1年程度あれば月収50万円は稼ぐことが出来ますし、実務経験2~3年程度あれば年収1000万円稼ぐことも可能です。
もちろん稼ぐためには努力は必要です。しかし、逆を言えば「努力が必ず報われるのがエンジニア」という職業です。
エンジニアになって稼ぎたい!理想の働き方をしたい!と思っている方は「未経験からエンジニアになる方法」を読んで、ぜひ挑戦してみてください。