こんにちは!WEBエンジニアのやすおです!
僕は現在、フリーランスのWEBエンジニアとして働いているのですが、前職、そして前々職では「営業職」として働いていました。
ただし、大学卒業後にストレートで就職したわけではなく4、5年の間「既卒フリーター」を経験してから営業会社に就職しました。
この「既卒フリーター」をやっていた4,5年の期間は人生に悩み続けて、ずっと「車にでも轢かれて早く死なないかなぁ・・・」と思っていました。
今思えば極端な思考で、全くもって浅はかな考えです。
社会とのかかわりがアルバイトしかなかった当時の僕は、視野が本当に狭くなってしまっていたのです。だから当時の僕のような苦しさを抱えている人に伝えたいんです。
それでは、既卒フリーターの方でも人生終わらないことを証明しするために、僕の実体験(黒歴史)をご紹介します。
なぜ僕が既卒フリーターになったか

まず、なぜ既卒フリーターになったかをご紹介します。
- 自分の可能性を否定したくなかったから
- サラリーマンなんてかっこ悪いと思ってたから
- 早起きが苦手だから(今も変わってない)
- 他人にヘコヘコしたくなかったから
- 社会に出るのが怖かったから
僕は大学生の時は、かなり社会をなめた若者でした。そして「自分には何か大きなことを成し遂げることができる才能」があるのではないかとも思っていました。
しかし、残念ながらそれは壮大な勘違いで、実際は「プライドと自己愛だけは一人前の何の能力もないただのFラン卒」でした。
特に最後の「社会に出るのが怖かったから」という理由が20代のころの僕を象徴していると思います。要するに社会に出て「なんの才能も能力もない自分」をさらけ出すことが怖かったのです。
ずっと家に引きこもっていれば「本当は実力はあるんだけど、社会に出てないだけなんだ」「社会に出たら活躍できるんだけど、まだタイミングじゃないんだ」って思えますからね。
傷つかずに済みます。
まさに、小学校の教科書でお馴染みの『山月記』の主人公の様ですね。
大学卒業後、既卒フリーターはどうなるか

最初の1、2年は割と楽しいです。
当時は奈良にある実家に住んでいたので、月々親に数万円のお金を支払えば、全然暮らせていけました。また、家賃がかからない分アルバイトでも金銭的な余裕もありました。
まだ若くて体力もあったので、毎週飲みに行ったり、バイトがない日には映画を見たり、彼女とデートしたりと楽しい日々を過ごしていました。
ですが、3年目ごろから状況は変わってきます。
既卒フリーター3年目の状況の変化

3年目頃から状況が一変しました。
理由はいくつかあるのですが、大学を卒業し、ストレートで企業に入社した同期との差が顕著に表れ始めたのが一番の理由です。
変化① 大学の同期との会話についていけなくなった。
大学の時に仲の良かった友人たちと定期的に飲んでいたのですが、徐々に彼らとの会話についていけなくなりました。具体的には下記のような内容です。
- 出世の話
- 仕事の話
- 結婚の話
- お金の話
- 取引先や上司の話
- ボーナスの話
一番きつかったのはボーナスの話です。
当時の僕のアルバイトの給料は10万くらいでした。それで満足していたのですが、大学の友人たちが数十万単位のボーナスをもらっているという話を聞いた時、「社会人ってそんなに貰えるの?」ってことを思いましたね。
そして同時に、
ってことを考え、段々と劣等感に苛まれていきました。
この時から彼らとは疎遠になってしまいます。
変化② 既卒だと就職できないという勘違い
何を言っているんだ? って思われるかもしれませんが、大学を卒業して4,5年経過すると、もうまともな職には就けないと思っていました。
全くもってそんなことはないのですが、視野が狭かった僕はそう思ってしまっていたのです。
原因としては当時は『2ちゃんねる』や『まとめサイト』の情報を鵜呑みにしており、悪質なユーザーのネガティブな発言を全て信じ込んでしまっていたからです。
1 名前:就職戦線異状名無しさん 2010/07/09(火) 00:00:00.00 ID:abcdefg
既卒フリーターは就職できないよ。一生下流の人生が待ってるよ。派遣社員になれたらいい方なんじゃないの?
2 名前:就職戦線異状名無しさん 2010/07/09(火) 00:00:01.00 ID:abcdefg
既卒フリーターがまともな企業に就職できるわけないじゃん。空白期間があったらまず無理だよ。諦めな。
上記は僕が適当に作りましが、ネットリテラシーが低かった当時の僕はこのような意見を全て真に受けてしまっていたのです。(現実は20代だったら高望みしなければ引く手あまたです。)
当時はそれが全てだった僕は「自殺」を考えるほど悩んでしまいました。
変化③ 彼女に振られる
当時、僕には大学時代からお付き合いをしていた女性がいました。年は同い年で、彼女は大学を卒業してストレートで社会人になっていました。
彼女は大学を卒業して数年たっても就職を考えない彼氏にしびれを切らし、ついに別れ話を切り出します。
オッケーそれじゃ車の用意し・・・
えっ!?
というような流れで別れることになりました。
彼女の主張は1㎜も間違っていません。就職していない男と結婚することは、女性にとってリスク以外の何物でもないですからね。
この時ほどみじめさを感じた事はなかったです。すべて自分の『浅はかな考え』『甘えた志向』『無駄なプライド』が原因です。全てが自己責任ですが、この時のことを思い返すと今でも胸が痛いです。
この出来事がきっかけで、僕は真剣に将来について考えることになりました。(ありがとう当時の彼女)
既卒フリーターからの脱却

押し寄せる「劣等感」と迫りくる「焦燥感」を感じながら、当時の僕が出した解決策は...
といったものです。
はい、アホです。
自分の学力を全く認識できていませんでした。資格を取って一発逆転!とか、ほとんどの人は無理です。
そもそも一発逆転できる資格はおそらく現在では「公認会計士試験」や「不動産鑑定士試験」くらいでしょうか。ですが、そのような難易度の高い資格はFラン卒の頭脳では難しいのが現実です。
あらゆる資格に手を出しましたがすべて失敗しました。哀れです。
就職するか死か

既卒フリーター5年目くらいの心境です。
当時は、いかに死ぬかしか考えていませんでした。精神的にもおかしくなり、原付に乗っている時にあえて「反対車線を走行する」みたいな奇行に走っていました。
今思えば本当に危険な状態だったと思います。
人とのつながりを断ち、社会とのつながりもバイトだけ、プライドだけは捨てきれず、傷つく事を恐れ自己愛だけは一人前の人間の末路です。
ですが、この時なぜか「もう一度だけ立ち上がってみよう。最後に一度、傷つくことを恐れずに就職活動をしよう」と思いました。それでだめなら死ねばいいと。
なぜこの様な考えに至ったかは分かりません。
僕は無神論者ですが、神様が、何とかしようと思っている僕の背中を押してくれたのかもしれません。
既卒フリーターの就職活動が開始

とりあえず、よくわからなかった僕は転職サイトに登録してみることにしました。ですが「業界、職種、業種」など、すべてにおいて無知だったので、なかなか応募ができませんでした。
立ち往生している時に1通のハガキが送られてきます。内容は、
この度、就職博覧会を行います。よろしければご来場ください。登録した転職サイトが開催する就職博覧会のハガキでした。もしかしたら何か得られるものがあるかもしれないと思い、素直に行くことにしました。
就職博覧会で盛大に傷つき、救われる
就職博覧会とは、いわゆる合同企業説明会の様なもので、広い会場の中に様々な企業がブースを出して、会社のアピールをしたり、就職志望者の採用するためのイベントのことです。
会場についた僕は受付で登録を行い、とりあえず企業を見て回ることにしました。
ブースでは訪問者が企業に説明を申し込むというスタイルで行われており、とりあえず僕も1社訪問しようと思い、会社の人に尋ねてみました。
そうなんですね。
それではこちらのアンケートに記述してお待ちください。
適当にアンケートを書き、人事の女性に渡しました。
ありがとうございます。
・・・
・・・
・・・
すいません。うち、新卒か第二新卒しか受け付けてないんですよ。ごめんなさい。
僕が行った就職博覧会は「新卒」「第二新卒」の方向けだったのですが、それを知らなかったため「既卒フリーターは就職できない」という考えをさらに強固にしてしまいました。
そして、4,5回チャレンジして毎回断られたために帰ることに。
と思って帰ろうと思っていた時に、とある企業の方に声をかけられました。
転職エージェントに登録しなよ
この時「就職できますよ」のセリフにわらをもすがる気持ちで飛びつきました。
この後は、単純に転職エージェントに登録して「応募書類の添削、面接対策、企業研究」などの就職支援をやってもらい、5社くらいの企業に面接に行って1社内定が出たので、そこに就職するといった流れです。(面白みがない話なので詳しく書きませんが。)
結果として、1年くらいで退職し転職してしまいましたが「優良企業」に就職することができました。
以上にあっけない幕引きです。
ぐちぐち悩んだり、病む前にさっさと飛び込めばよかったのです。
この時の経験は僕の人生に大きく影響を与えています。
まず飛び込む、飛び込んでから考える。時間を無駄にせず、後悔しないために。
ちなみにそのエージェントはJAICという企業で、レビューを書いているので興味のある方は御覧ください。

結論:既卒フリーターでも人生終わらなかった。
結果として既卒フリーターでも就職できますし、僕が就職したころよりも現在は景気が良いので、今なら優良企業に就職できる可能性も高いと思います。
逆に何もしないで年齢を重ねてしまうと、取り返しがつかないことになります。
今現在、将来の見通しが立っていない20代は、僕の失敗から何か気づきを得てくれたらうれしいなと思っています。
- 無駄なプライド、自己愛は捨てる。
- とりあえず外に出て人と触れ合う。
- ネットの記事は真に受けない。
- 就職博覧会に行ってみる。
- 既卒向けの転職エージェントに登録する。
- 既卒フリーターでも人生終わらない。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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僕は元々Fラン大学出身で、ブラック企業の社畜だったのですが、30代前半でWEBエンジニアとしてIT企業に転職して人生が大きく変わりました。
WEBエンジニアは実務経験1年程度あれば月収50万円は稼ぐことが出来ますし、実務経験2~3年程度あれば年収1000万円稼ぐことも可能です。
もちろん稼ぐためには努力は必要です。しかし、逆を言えば「努力が必ず報われるのがエンジニア」という職業です。
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